参考:https://www.keiba.go.jp/about/outline/owner.html
馬主になるための基本条件
地方競馬の馬主になるには、まず経済的要件を満たす必要があります。この要件は個人・法人・組合で異なります。(この記事では法人、組合の場合は省略し、特に会社員等が登録する場合を念頭に記載します。)
個人で馬主になる場合
個人馬主の最大のポイントは「所得金額」です。直近年における所得金額が500万円以上であることが必要です。
【ポイント1:収入と所得の違い】
収入ではなく所得である点に注意が必要です。
収入:給与明細に書かれている額面金額
所得:収入から必要経費や各種控除を差し引いた金額
例えば年収700万円でも、各種控除を引いた後の所得が500万円に満たなければ、要件を満たしません。
会社員の場合は確定申告書または源泉徴収票で、自営業の場合は確定申告書の所得金額を確認してください。
【ポイント2:算入できない所得】
一時的に得た所得は算入されません。具体的には以下のものです。
- 不動産や株式の売却益
- 競走用馬ファンドの配当金
- その他一時的な所得
これらで一時的に所得が増えても、馬主登録の審査では考慮されないため注意が必要です。
馬主登録までの流れと期間
馬主登録は以下のステップで進みます。
1. 申請書類の準備と提出
必要書類を揃えて地方競馬全国協会に提出します。
【必要書類】等詳細はこちらに記載されています。https://www.keiba.go.jp/pdf/association/07.pdf
| 書類名 | 入手場所 | |
| 1 | 馬主登録申請書 | NARサイト(要収入印紙) |
| 2 | 申請者の経歴の概要を記載した書類(経歴書) | NARサイト |
| 3 | 念書(乙) | NARサイト |
| 4 | 登記されていないことの証明申請書 | 法務局 |
| 5 | 本籍地市区町村の発行した身分証明書 | 本籍地役場 |
| 6 | 住民票(世帯全員用) | 市区町村役場、コンビニ |
| 7 | 戸籍謄本(全部事項証明) | 本籍地役場 |
| 8 | 直近年分の所得証明書ア | 所轄税務署 |
| 9 | 直近年分の所得証明書イ | 源泉徴収票、確定申告書類 |
| 10 | 馬主登録申請の際の個人情報の取扱いについて(同意書) | NARサイト |
| 11 | 写真 |
県庁所在地在住等で法務局、役場、税務署が全て近い方は半日もあれば取得可能です。
ただし、県庁所在地から離れたところに住まれてる場合や、本籍地が現住所と違う場合はこれらの書類収集に時間がかかりますので注意が必要です。
【ポイント3:本籍地が現在の住所と違う】
ケース1:本籍地が遠方にある場合
対策
- 郵送申請を活用する(処理期間1~2週間を見込む)
- 年末年始や大型連休前は避ける(役場が休みのため処理が遅れる)
- 帰省のタイミングで取得することも検討
ケース2:本籍地と住所地が異なり、本籍地が不明
対策
1. まず住所地で「本籍地記載あり」の住民票を取得
2. 住民票で本籍地と筆頭者を確認
3. その情報をもとに身分証明書を申請
ケース3:結婚などで本籍地が変わった可能性がある
対策
- 最新の住民票で現在の本籍地を確認
- 転籍していた場合、現在の本籍地で身分証明書を取得
【ポイント4:戸籍謄本と身分証明書の混同】
「戸籍謄本があるから身分証明書はいらない」と誤解する方がいますが、これらは全く別の書類です。身分証明書は禁治産・後見・破産の宣告を受けていないことを証明する特別な書類であり、本籍地の役場でしか取得できません。必ず別途取得してください。
【ポイント5:馬主登録申請書 預託予定調教師名】
会社員等競馬関係者と関わりのない方は、預託予定の方はいないと思われます。ただこの欄を空欄で提出すると、必ず協会から問い合わせがあります。
あらかじめオーナーズ等で出資予定の馬などを確認し、調教師欄が空欄としないようにしてください。(実際出資するかどうかは不問です。)
2. 書類提出先と方法
- 提出先 地方競馬全国協会(または各競馬場を担当する地方競馬全国協会の駐在員)
- 提出方法 郵送または直接持参(詳細は地方競馬全国協会に問い合わせ)
- 連絡先:地方競馬全国協会 審査部 登録課
- 〒106-8639 東京都港区六本木1-9-10電話:03-6441-3370
3. 審査期間
審査委員会の開催月「3月、5月、7月、10月、12月」の年間5回の開催となっており、登録までの標準処理期間は概ね5か月間です。申請件数が集中している時期や書類不備がある場合はさらに時間がかかります。
追加書類の要求等連絡がある可能性があります(電話郵送等)。特定の時期に購入したい馬がいる場合は、逆算して早めに申請することをおすすめします。
4. 登録完了
審査を通過すると、晴れて馬主登録が完了します。登録料として1万円が必要です。支払いが完了すると馬主登録証が送付されます。
まとめ
地方競馬の馬主になるための主なポイントをまとめると以下の通りです。
経済的要件に関するポイント
1. 収入と所得の違いを理解する
2. 一時所得は算入されないことを知る
書類取得に関するポイント
3. マイナンバー記載なしの住民票を取得
4. 身分証明書は本籍地でしか取得できない
5. 本籍地・筆頭者が不明な場合は住民票で確認
6. 登記されていないことの証明書は法務局本局で
7. 所得金額の確認(収入ではない)
8. 書類の不備に細心の注意を払う
9. 証明書の有効期限(3か月)に注意
10. 戸籍謄本と身分証明書は別物
審査期間に関するポイント
11. 審査に5か月程度かかることを想定する

コメント